乳幼児のお子様で長引く咳が治らない場合は、ご相談ください
乳幼児のお子様で、長引く咳やゼイゼイが2週間以上長引く場合や、風邪をひくたびに咳やゼイゼイがひどくなる場合は、もしかしたら乳幼児の喘息かもしれません。
特に新生児から6ヶ月未満で、RSウイルス感染にかかってしまい、RSウイルスによる細気管支炎になった場合には、その後も風邪をもらうと咳が長引いたりひどくなりやすいため、注意が必要です。
咳が長引いたりゼイゼイひどくなりやすい乳幼児のお子様で、短期の風邪薬や貼り薬でなかなか治りにくい場合には、長期的に内服薬や吸入などの治療やホームケアを併用した方がよい場合がありますので、気になる症状がありましたらご相談ください。
吸入薬や吸入器についてのご相談もさせていただきます。
乳幼児の喘息の診断基準について
レントゲン検査は原則不要です。
5歳以下のお子様で症状から以下にあてはまるようであれば、乳幼児喘息と診断されます。
①毎回の風邪をひくと咳喘鳴がでやすい
②24時間以上つづく喘鳴を3回以上繰り返す
③気管支を拡げる吸入をすると、酸素飽和度が改善する
④吸入はすぐに効かない場合でも、1ヶ月間長期に治療薬を使うと、症状が出なくなる
乳幼児喘息と鑑別する必要があるものは、以下のアレルゲン誘発性喘息(ダニやハウスダスト、犬ネコなどのアレルゲンが原因の場合)です。
治療はだいたい同じように進めていきます。
治療薬について
⭐︎咳喘鳴がひどいときの急性期の治療薬
気管支拡張薬の吸入
⭐︎長期的に続ける管理薬
プランルカストds やモンテルカスト内服薬
パルミコートなどステロイド吸入薬
を定期薬として使用していきます。
保育園など通園されているお子様には、ご家庭で長期的に吸入薬の治療をすることで咳喘鳴が減り、お子様の呼吸状態が良くなり通いやすい体調を維持しやすくなりますので、お気軽にご相談ください。