病院からお便り

授乳時にムセやすい、時間がかかるお子様について

みしなこどもクリニックでは、助産師による授乳相談会を月に数回無料で開催しております。お気軽にご相談ください。

 

低月齢の赤ちゃんで授乳に時間がかかる場合や、むせて咳き込んだりする赤ちゃんは嚥下や飲み込む機能がまだ未熟な場合があります。

 

普段の抱っこ姿勢やポジショニングを調整すればスムーズに飲めるようになってくる場合も多く、普段から日常的にどのような姿勢やポジショニングで過ごしているかが、今後離乳食をしっかり噛んで飲み込む機能や、発達面でも非常に大切ですので、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

 

母乳のみで頑張りたいお母様もおられると思いますが、体重の増えが少ない場合や、赤ちゃんが早産や低体重でお産まれになっている場合には、貧血予防のためにミルクも併用していただことをお勧めいたします。

また哺乳瓶でミルクを飲めるようになっていれば、お父様祖父母様にもいざというときに授乳をサポートしてもらえますし、よく飲んで飲み足りない赤ちゃんには、寝る前にミルクを足すと寝つきも良くなりお母様の負担が少し軽くなります。哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんの場合には、母乳併用でもスムーズに飲めるように作られた哺乳瓶もあります。哺乳瓶で飲んでくれない場合にはご相談ください。

 

諸事情や体調などで母乳は減らしミルクだけで授乳の場合も、授乳時間が安定してきますので、その後の離乳食のリズムもつきやすくお出かけや食事タイムの管理がしやすくなります。

また早めに保育園に預ける場合には、ミルクメインの授乳の方がお母様が復帰後に楽かもしれません。

母乳とミルク併用で職場復帰されたい場合には、母乳を搾乳冷凍して保育園に預けることも園が許可してくれれば可能です。

柔軟に対応してくださる保育園も増えていますので事前に園にご相談されてもよいと思います。

 

いずれも赤ちゃんの授乳リズムや性格、食欲によりますため、どれが正解というものはありません。

赤ちゃんとお母様お父様が、無理せず快適に過ごせる環境が大切ですのでがんばりすぎないようにしましょう。